日本財団 図書館


 

号、6号が相次ぎ上陸、鹿児島市の7月の総雨量は 1,054ミリと観測史上と観測史上最高を記録し、8月に入った直後の集中豪雨により蛤良地方を中心にがけ崩れが続発、同月6日には、いわゆる「8・6水害」と呼ばれる甲突川の氾濫により鹿児島市を中心に道路の寸断・冠水等の大災害となった。更に、これに追い打ちをかけるように同月9〜10日にかけ台風7号が、9月3日にはルース台風並の勢力を持つ台風13号が上陸し、再び大きな被害をもたらした。
台風13号等による集中豪雨被害の状況(人的・家屋)  (単位:人、棟)

076-1.gif

「鹿児島県災害対策本部調べ」による

 

イ 災害時における相談活動

 

鹿児島行政監察事務所では、豪雨被災者からの苦情・要望や問い合わせ等について事務所自体で積極的に受付けが行われたほか、鹿児島市が開催した「災害特別相談所」への参加や国税局税務相談室の協力を得「災害特設相談所」の開設等が行われた。
○ 鹿児島市 野災害特別相談所への参加
鹿児島市は、平成5年8月9日〜10月13日の間、市民ホール及び支所(1)において災害市民相談所を開設、鹿児島行政監察事務所は、9月1日〜同10日の間参加。
なお、市が8月9日〜10月13日の間受付けた相談は、 6,508件で、分野別には、次のとおりである。
・税の減免等 1,328件
・災害援護資金等 1,204件
・中小企業資金融資等 723件
・道路、河川等 590件
・ゴミ処理、消毒 354件
・罹災証明等その他 2,309件
○ 災害特設相談所の開設
9月25日鹿児島市内山形デパートで、国税局税務相談室の参加も得、「一日災害特設相談所」が開設された。
また、地元の行政談相談委員にも自らも被害を受けながら熱心な相談活動が行われた。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION